2014年 03月 20日
SUPER CATS EYE |
こんにちわ。
BORN TO LOSEクマです
本日は再度SUPER CATS EYE を紹介しよう
SUPER CATS EYE SUNGLASSES BLACK COLOUR【3rd EDITION】在庫1
SUPER CATS EYE SUNGLASSES AMBER / GREEN COLOUR【2nd EDITION】在庫1
そして。
熱読していただきたい
- 1%13 : SUPER CATS EYE / ライナーノーツ -
今回も " 1%13 " から、ひとつの極限に至った作品を紹介しよう。
そう。幾多の呪われた伝説の中から蘇ったサングラス " SUPER CATS EYE " を !!! 。
今からさかのぼる事、約 3O 年程前、不良のサングラスといえば、
" キャッツアイ " か " 45 ° " のグラサンが定番だった時代があった。
コワカッコいい兄ちゃん達は皆どちらかをかけていた " 8O 年代 " といわれる時代だ。
生まれて初めて " キャッツアイ " に遭遇した小6の冬、
顔面にはり付いてゆくホールド感とシャープなルックスにオレは完全にノックアウトされ、
このグラサンが持つ得体の知れない " 異次元的雰囲気 " にただ圧倒されるだけであった。
中学に入学してすぐ、ツレから譲り受けた " キャッツアイ " は
オレの高ぶる期待に反して、黒フレーム x ミラーレンズ という、いわゆる
" 銀蝿ジョニー " がかけていたモデルだった。
求めていたイメージとは違和感を感じつつも、初キャッツアイだったので
素直に喜んでいたのだが、実際かけてみると何故か全く似合わず、
あれこれ頑張ったのだが、結局手放す事になってしまった。
そして、その達成感の無さからか、その後何度となく購入を試みるのだが
ぴったりフィットするものには全く出会えず、
そこからオレとキャッツアイとの長き戦いは始まるのであった。
サングラスに対して何の知識も持ち合わせいないオレは、
素人考えで " 熱 " を加えれば変形するであろうと、
最初は " 火 " であぶり形状を変形させていたのだが
いつもギリギリの所で必ず焦がしてしまいアウト。
その後、メガネ屋でフレームの調整方法を見ていた所、
専用のドライヤーで変形させているのに気付き、自宅で " 12OO w " のドライヤーで固定し
変形させていたが、熱量が低くいまいちな変形で頓挫。
そして最終的には " 鍋で茹でる " と言う荒療治にまで辿り着いたのであった。
ある程度まで自由に変形できる技術には至ったのだが、
フレームは歪み、マツゲはレンズに当たってしまい、結果、劣化整形となる着地でしかなかった。
そしてそれがオレの求めていた " レンズが横まで伸びたキャッツアイ " のような
独特のカーブを持つサングラスにはなるはずも無かった。
奇跡的に 9O 年代に2度ほど名古屋の伝説のロンドンショップ : " エレクトリック " で
デッドストック状態のサングラスを手に入れる事に成功した。
しかし、入手時には既に生産されてから 3O 年近く時間が経過してしまっており、
一つはプラスチックの経年劣化 ( 限界 ) により自然崩壊。
もう一つも DOLL インタビュー / 撮影後、深夜に " IDORA " のベーシスト : ベータケ の家に
遊びに行った帰りにブロックでつまずき顔面から直角に倒れ破損。
そしてもう2度と手に入らないと思い、諦めかけていた 2O1O 年 秋 に
下北沢の " 45 revolution " に同じくデッドストックで入荷された " クリアレッド " の同形の
サングラスを発見、再々度入手する事に成功したのだった。
『 これをかけてキングスロードを練り歩いてやる !!! 』と、
その冬に喜び勇んで行ったロンドン初日に再び事件は起こった。
ポートベロマーケットで物色するには少し視界が狭いと、
ベルスタッフの胸ポケットに入れていた所、
人ごみに押されてしまい " ベキッ " という音と共に
絶対割れてはいけない可動部分が破損してしまったのだ。
稼働時間たった2時間でだ !!!! 。
忌まわしく、どこまでも不運な宿命につきまとわれたこのサングラス。
オレは必ず自力で作ってやると、ノッティングヒルゲイトの安ホテルで誓ったのだった ...... 。
" キャッツアイ " という名前がついたサングラスは 195O 年代から既に存在はしていたのだが、
最初期の形状は平面的な " つり目形状 " のサングラスであり、
いわゆる現在市販されているカーブのかかったサングラスでは無かった。
196O 年代に入って " アウトサイダーモータリゼーション文化 " と
" サイケデリック文化 " の発達 / 融合 により
様々な形状の キャッツアイサングラス の " プロトタイプ " が生み出されてくる。
197O 年代には数種類のバリエーションの模索期を経て
いわゆる現在市販されている キャッツアイ の形状に落ち着いていった。
一般化した 8O 年代以後は、しばらく変化が無かったのだが
9O 年代に入り " ツルの耳のかかる部分 " に変化をつけた NEW キャッツアイ が国内で生まれる。
発売されてすぐに原宿で購入してみると、
以前のキャッツアイに比べ凄くかけやすく幾分シェイプが鋭くなっていた。
( 凄く気に入っていたのだが、それもその数週間後に愛知県 / 内海 に行った際、
あっという間に波にさらわれてしまった .... 。)
また、スタンダードタイプ では 9O 年代中頃からバイカーブームの流れで
" クリアオレンジ " や " クリアイエロー " のレンズバリエーションも販売されていた。
フレームカラーもその後バリエーションが増え、オブスキュアなモノとして
クリア素材のフレームもその後登場したが短命に終わってしまった。
そして更に時を経て、21 世紀に入りバイカーフレームとの中間的な構造の
国産新型キャッツアイが現在販売されている。
ことある事に各方面でこの形状のサングラスが製造可能かどうかを打診してはいたのだが
帰ってくる言葉は、『 型代 1OO 万、有りものでさえもロット1 万 !!! 。』と、
とても個人では太刀打ちがきかない回答であった。
立ち向かっては切られ、起きてはまた切られ 15 年以上の歳月を費やした。
しかしどうせ作るなら " よりハイスペックなサングラスの製造を !!! " と視点を変え、
" 1%13 " の右腕 : 岩前 に頼んで国産メガネの老舗 : 福井県 / 鯖江のメガネ職人の工房に送り、
手作りで製作できるかどうかを打診してみた。
しかし帰ってきた答えは
" あまりにカーブが強過ぎて無理。" との絶望的な返答だった。
諦める事ができないオレは、再び 岩前 と作戦会議を開き、
生産国が イタリア という事は分かっているのでデッドストックで入荷しているのならば、
万が一の確率で輸入元から生産工場を割り出し連絡を取り、更に万が一の確率で
" 型 " さえ現存していれば製作は可能であろうと言う 1% にも満たない確率の結論に達した。
そんな途方も無く " O " に近い確率の中、
輸入している " 45 revolution " に無理を行って訪ねた所、
やはり古いモノなのでリサーチする事は不可能という結果であった。
しかしこの無謀とも言える製作に対し " 45 revolution " が快く相談に乗ってくれ、
東京の卸問屋や友人、知人に当たってくれた。
" NETWORK of FRIENDS !!!! " 。
パンク / ロックンロール の 素晴らしさを再確認する事が出来た瞬間だった。
しかし結果は空しくも不可能という回答であった ....... 。
しかしそれでもオレは諦めなかった。
そして、とうとう作れる工場を探し当てたのであった !!!!! 。
製作にあたって、発生からこれだけの年数が経ったにも関わらず
進化を遂げなかった理由を私的に考察してみた。
結論としては、
( 1 ) 8O 年代初旬のほんの一瞬以外、需要が全くない。
( 2 ) 個性的すぎて万人に受けない。
( 3 ) ディティールに問題があり、かけにくい。
( 4 ) そして、サングラスとしては致命的な問題である " レンズが暗く異常に物が見にくい。
という決定的にダメな要素が揃ったサングラス ( 厳密にはトイグラス ) なのである。
唯一、救われる点としては、
ロックンロール / パンク 的な重要なアイコンとして今でも生き続けている事である。
しかし現代では定番として変化や進化もせず、
形骸化 ~ 風化寸前 に至ってしまっているのもまた事実である。
キャッツアイとは別の立ち位置から発生 / 進化を遂げてきたスポーツサングラスは
形状的には近い位置にいるとは思うのだが、
やはりそこからは、不良とロックンロール / パンク / サブカルチャー 的な香りは少なく、
あくまでスポーツサングラスの領域からのアプローチなのである。
それほどまでに難易度が高く、必要性、実用性が徹底的に欠落したこのサングラスに
オレが執着する理由は、
" どのサングラスよりもシャープで危険なイメージを今でも持ち続けている " という点と
" 時代に媚びない最もルックスの良い キャッツアイサングラス が 21 世紀に存在していない " と
いう2つの大きな理由があるからである。
そしてそんな " 出来損ない " のサングラスをこよなく愛する " 超高感度の異端児 " の為に、
オレはダメ要素を完全に昇華させ、必要とする全ての " アウトサイダー " のイメージを
抽出 / 注入 し、最高のスペックで 設計 / 生産 にあたった。
初回プレスのフレームカラーは キャッツアイサングラス としては
初期 CREAM SODA でしか見た事の無い、ヴィンテージイメージの " べっ甲色 " を選択。
べっ甲カラーのバリエーションとしては危険度の高い " グッチ " のサングラスに
真っ向から対抗すべく " 黄色べっ甲 " を選択した。
これは " ヒョウ柄 " のイメージに近いニュアンスを表現する事が可能である。
製造方法は、近代のスポーツサングラスと同じ " インジェクション製法 " で製作されており、
べっ甲色の表現には手作業による " 塗装 " を行った。
これにより、1本1本が異なった表情となりリミテッド感が増す仕掛けとなっている。
" グッチ " に比べチープな印象は、作為的な表現による似て異なるモノであり、
逆にその絶妙なチープ感が パンク / ロックンロール 的であると自負する。
もちろん現代の最新塗装技術で着色されている為、全く違和感は感じられない。
レンズカラーは " レイバン " カラー の " # 3 " を選択し、視界も良好に仕上げた。
" UV 加工 " の ポリカーポネイトレンズ を使用しており、可視光線透過率は 15 % 。
既存の キャッツアイ と比べ抜群の透過性確保した。
フレームとレンズのマッチングとしては 5O 年代の配色になる仕掛けだ。
形状は、 " EASY RIDER " に登場してくる " プッシャー役 " がかけていた
6O 年代後半に製造されていた イタリア製の ハイカーブキャッツアイのイメージをサンプリング。
弱点として考えられる可動部分の補強修正と原材料を控える為に
無意味に作られたスポット部分も原料を埋め込んで滑らかな質感を増した。
そして 7O 年代 ~ 8O 年代 のパンクスがかけていたイメージはそのまま残し、
9O 年代の頑強なハードコアエッセンスは
6O 年代には無かった進化したプラスチック素材に落とし込んでいった。
総合的に、製造方法 / 材料 は 21 世紀の最新スポーツサングラスと同様な為、
デッドストック物とは完全に別物な現代のサングラスとして蘇ったのである。
かけてみて分かると思うのだが、かなりアバンギャルドなルックスなのだが
意外とあわせやすく、また年齢 / 性別 を選ばない優れものだと言う事に気づくであろう。
リリースに置いて、1st プレス として " べっ甲 フレーム x グリーンレンズ " 、
2nd プレス として " ブラックフレーム x ブラックレンズ " を製造。
オリジナルデザイン / リミテッドカラー のコレクタブルケースと
" フランクミューラー " と同じ テイジン製 : 最高級オリジナルクロスが付属する。
= 最後に =
製造を決意し、打ち合わせに出向いてから更に1年4ヶ月。
製造過程でも地獄のストレスと苦難の連続を重ね、今ここに " イバラの道 " を
乗り越えて、パンク / ロックンロール の意地とプライドを掲げ、
" SUPER CATS EYE " として未来に向けてリリースする。
時代が巨大産業に飲み込まれてゆこうとしてもなお、
独自のこだわりを結晶化させ発信する人達と共に ..... 。
- TAKACHO LONDON
でわ。
-----------------------------------------------------------------------------------
〒939-2753
富山県富山市婦中町笹倉531-2
TEL/FAX
076-481-6619
MAIL CONTACT
born-to-lose@sky.plala.or.jp
HOME PAGE
http://borntolose.net/
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BORN TO LOSEクマです
本日は再度SUPER CATS EYE を紹介しよう
SUPER CATS EYE SUNGLASSES BLACK COLOUR【3rd EDITION】在庫1
SUPER CATS EYE SUNGLASSES AMBER / GREEN COLOUR【2nd EDITION】在庫1
そして。
熱読していただきたい
- 1%13 : SUPER CATS EYE / ライナーノーツ -
今回も " 1%13 " から、ひとつの極限に至った作品を紹介しよう。
そう。幾多の呪われた伝説の中から蘇ったサングラス " SUPER CATS EYE " を !!! 。
今からさかのぼる事、約 3O 年程前、不良のサングラスといえば、
" キャッツアイ " か " 45 ° " のグラサンが定番だった時代があった。
コワカッコいい兄ちゃん達は皆どちらかをかけていた " 8O 年代 " といわれる時代だ。
生まれて初めて " キャッツアイ " に遭遇した小6の冬、
顔面にはり付いてゆくホールド感とシャープなルックスにオレは完全にノックアウトされ、
このグラサンが持つ得体の知れない " 異次元的雰囲気 " にただ圧倒されるだけであった。
中学に入学してすぐ、ツレから譲り受けた " キャッツアイ " は
オレの高ぶる期待に反して、黒フレーム x ミラーレンズ という、いわゆる
" 銀蝿ジョニー " がかけていたモデルだった。
求めていたイメージとは違和感を感じつつも、初キャッツアイだったので
素直に喜んでいたのだが、実際かけてみると何故か全く似合わず、
あれこれ頑張ったのだが、結局手放す事になってしまった。
そして、その達成感の無さからか、その後何度となく購入を試みるのだが
ぴったりフィットするものには全く出会えず、
そこからオレとキャッツアイとの長き戦いは始まるのであった。
サングラスに対して何の知識も持ち合わせいないオレは、
素人考えで " 熱 " を加えれば変形するであろうと、
最初は " 火 " であぶり形状を変形させていたのだが
いつもギリギリの所で必ず焦がしてしまいアウト。
その後、メガネ屋でフレームの調整方法を見ていた所、
専用のドライヤーで変形させているのに気付き、自宅で " 12OO w " のドライヤーで固定し
変形させていたが、熱量が低くいまいちな変形で頓挫。
そして最終的には " 鍋で茹でる " と言う荒療治にまで辿り着いたのであった。
ある程度まで自由に変形できる技術には至ったのだが、
フレームは歪み、マツゲはレンズに当たってしまい、結果、劣化整形となる着地でしかなかった。
そしてそれがオレの求めていた " レンズが横まで伸びたキャッツアイ " のような
独特のカーブを持つサングラスにはなるはずも無かった。
奇跡的に 9O 年代に2度ほど名古屋の伝説のロンドンショップ : " エレクトリック " で
デッドストック状態のサングラスを手に入れる事に成功した。
しかし、入手時には既に生産されてから 3O 年近く時間が経過してしまっており、
一つはプラスチックの経年劣化 ( 限界 ) により自然崩壊。
もう一つも DOLL インタビュー / 撮影後、深夜に " IDORA " のベーシスト : ベータケ の家に
遊びに行った帰りにブロックでつまずき顔面から直角に倒れ破損。
そしてもう2度と手に入らないと思い、諦めかけていた 2O1O 年 秋 に
下北沢の " 45 revolution " に同じくデッドストックで入荷された " クリアレッド " の同形の
サングラスを発見、再々度入手する事に成功したのだった。
『 これをかけてキングスロードを練り歩いてやる !!! 』と、
その冬に喜び勇んで行ったロンドン初日に再び事件は起こった。
ポートベロマーケットで物色するには少し視界が狭いと、
ベルスタッフの胸ポケットに入れていた所、
人ごみに押されてしまい " ベキッ " という音と共に
絶対割れてはいけない可動部分が破損してしまったのだ。
稼働時間たった2時間でだ !!!! 。
忌まわしく、どこまでも不運な宿命につきまとわれたこのサングラス。
オレは必ず自力で作ってやると、ノッティングヒルゲイトの安ホテルで誓ったのだった ...... 。
" キャッツアイ " という名前がついたサングラスは 195O 年代から既に存在はしていたのだが、
最初期の形状は平面的な " つり目形状 " のサングラスであり、
いわゆる現在市販されているカーブのかかったサングラスでは無かった。
196O 年代に入って " アウトサイダーモータリゼーション文化 " と
" サイケデリック文化 " の発達 / 融合 により
様々な形状の キャッツアイサングラス の " プロトタイプ " が生み出されてくる。
197O 年代には数種類のバリエーションの模索期を経て
いわゆる現在市販されている キャッツアイ の形状に落ち着いていった。
一般化した 8O 年代以後は、しばらく変化が無かったのだが
9O 年代に入り " ツルの耳のかかる部分 " に変化をつけた NEW キャッツアイ が国内で生まれる。
発売されてすぐに原宿で購入してみると、
以前のキャッツアイに比べ凄くかけやすく幾分シェイプが鋭くなっていた。
( 凄く気に入っていたのだが、それもその数週間後に愛知県 / 内海 に行った際、
あっという間に波にさらわれてしまった .... 。)
また、スタンダードタイプ では 9O 年代中頃からバイカーブームの流れで
" クリアオレンジ " や " クリアイエロー " のレンズバリエーションも販売されていた。
フレームカラーもその後バリエーションが増え、オブスキュアなモノとして
クリア素材のフレームもその後登場したが短命に終わってしまった。
そして更に時を経て、21 世紀に入りバイカーフレームとの中間的な構造の
国産新型キャッツアイが現在販売されている。
ことある事に各方面でこの形状のサングラスが製造可能かどうかを打診してはいたのだが
帰ってくる言葉は、『 型代 1OO 万、有りものでさえもロット1 万 !!! 。』と、
とても個人では太刀打ちがきかない回答であった。
立ち向かっては切られ、起きてはまた切られ 15 年以上の歳月を費やした。
しかしどうせ作るなら " よりハイスペックなサングラスの製造を !!! " と視点を変え、
" 1%13 " の右腕 : 岩前 に頼んで国産メガネの老舗 : 福井県 / 鯖江のメガネ職人の工房に送り、
手作りで製作できるかどうかを打診してみた。
しかし帰ってきた答えは
" あまりにカーブが強過ぎて無理。" との絶望的な返答だった。
諦める事ができないオレは、再び 岩前 と作戦会議を開き、
生産国が イタリア という事は分かっているのでデッドストックで入荷しているのならば、
万が一の確率で輸入元から生産工場を割り出し連絡を取り、更に万が一の確率で
" 型 " さえ現存していれば製作は可能であろうと言う 1% にも満たない確率の結論に達した。
そんな途方も無く " O " に近い確率の中、
輸入している " 45 revolution " に無理を行って訪ねた所、
やはり古いモノなのでリサーチする事は不可能という結果であった。
しかしこの無謀とも言える製作に対し " 45 revolution " が快く相談に乗ってくれ、
東京の卸問屋や友人、知人に当たってくれた。
" NETWORK of FRIENDS !!!! " 。
パンク / ロックンロール の 素晴らしさを再確認する事が出来た瞬間だった。
しかし結果は空しくも不可能という回答であった ....... 。
しかしそれでもオレは諦めなかった。
そして、とうとう作れる工場を探し当てたのであった !!!!! 。
製作にあたって、発生からこれだけの年数が経ったにも関わらず
進化を遂げなかった理由を私的に考察してみた。
結論としては、
( 1 ) 8O 年代初旬のほんの一瞬以外、需要が全くない。
( 2 ) 個性的すぎて万人に受けない。
( 3 ) ディティールに問題があり、かけにくい。
( 4 ) そして、サングラスとしては致命的な問題である " レンズが暗く異常に物が見にくい。
という決定的にダメな要素が揃ったサングラス ( 厳密にはトイグラス ) なのである。
唯一、救われる点としては、
ロックンロール / パンク 的な重要なアイコンとして今でも生き続けている事である。
しかし現代では定番として変化や進化もせず、
形骸化 ~ 風化寸前 に至ってしまっているのもまた事実である。
キャッツアイとは別の立ち位置から発生 / 進化を遂げてきたスポーツサングラスは
形状的には近い位置にいるとは思うのだが、
やはりそこからは、不良とロックンロール / パンク / サブカルチャー 的な香りは少なく、
あくまでスポーツサングラスの領域からのアプローチなのである。
それほどまでに難易度が高く、必要性、実用性が徹底的に欠落したこのサングラスに
オレが執着する理由は、
" どのサングラスよりもシャープで危険なイメージを今でも持ち続けている " という点と
" 時代に媚びない最もルックスの良い キャッツアイサングラス が 21 世紀に存在していない " と
いう2つの大きな理由があるからである。
そしてそんな " 出来損ない " のサングラスをこよなく愛する " 超高感度の異端児 " の為に、
オレはダメ要素を完全に昇華させ、必要とする全ての " アウトサイダー " のイメージを
抽出 / 注入 し、最高のスペックで 設計 / 生産 にあたった。
初回プレスのフレームカラーは キャッツアイサングラス としては
初期 CREAM SODA でしか見た事の無い、ヴィンテージイメージの " べっ甲色 " を選択。
べっ甲カラーのバリエーションとしては危険度の高い " グッチ " のサングラスに
真っ向から対抗すべく " 黄色べっ甲 " を選択した。
これは " ヒョウ柄 " のイメージに近いニュアンスを表現する事が可能である。
製造方法は、近代のスポーツサングラスと同じ " インジェクション製法 " で製作されており、
べっ甲色の表現には手作業による " 塗装 " を行った。
これにより、1本1本が異なった表情となりリミテッド感が増す仕掛けとなっている。
" グッチ " に比べチープな印象は、作為的な表現による似て異なるモノであり、
逆にその絶妙なチープ感が パンク / ロックンロール 的であると自負する。
もちろん現代の最新塗装技術で着色されている為、全く違和感は感じられない。
レンズカラーは " レイバン " カラー の " # 3 " を選択し、視界も良好に仕上げた。
" UV 加工 " の ポリカーポネイトレンズ を使用しており、可視光線透過率は 15 % 。
既存の キャッツアイ と比べ抜群の透過性確保した。
フレームとレンズのマッチングとしては 5O 年代の配色になる仕掛けだ。
形状は、 " EASY RIDER " に登場してくる " プッシャー役 " がかけていた
6O 年代後半に製造されていた イタリア製の ハイカーブキャッツアイのイメージをサンプリング。
弱点として考えられる可動部分の補強修正と原材料を控える為に
無意味に作られたスポット部分も原料を埋め込んで滑らかな質感を増した。
そして 7O 年代 ~ 8O 年代 のパンクスがかけていたイメージはそのまま残し、
9O 年代の頑強なハードコアエッセンスは
6O 年代には無かった進化したプラスチック素材に落とし込んでいった。
総合的に、製造方法 / 材料 は 21 世紀の最新スポーツサングラスと同様な為、
デッドストック物とは完全に別物な現代のサングラスとして蘇ったのである。
かけてみて分かると思うのだが、かなりアバンギャルドなルックスなのだが
意外とあわせやすく、また年齢 / 性別 を選ばない優れものだと言う事に気づくであろう。
リリースに置いて、1st プレス として " べっ甲 フレーム x グリーンレンズ " 、
2nd プレス として " ブラックフレーム x ブラックレンズ " を製造。
オリジナルデザイン / リミテッドカラー のコレクタブルケースと
" フランクミューラー " と同じ テイジン製 : 最高級オリジナルクロスが付属する。
= 最後に =
製造を決意し、打ち合わせに出向いてから更に1年4ヶ月。
製造過程でも地獄のストレスと苦難の連続を重ね、今ここに " イバラの道 " を
乗り越えて、パンク / ロックンロール の意地とプライドを掲げ、
" SUPER CATS EYE " として未来に向けてリリースする。
時代が巨大産業に飲み込まれてゆこうとしてもなお、
独自のこだわりを結晶化させ発信する人達と共に ..... 。
- TAKACHO LONDON
でわ。
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〒939-2753
富山県富山市婦中町笹倉531-2
TEL/FAX
076-481-6619
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